SLAROM-UF: 高速炉用格子計算コード

1. コードの概要

SLAROM-UFは高速炉用格子計算コードであり、詳細群計算と超微細群計算を組み合わせることにより実用的な計算時間で高精度な計算を実現する。

詳細群計算は全エネルギー範囲に対して自己遮へいテーブルを用いて実効断面積を評価する。非均質体系では東稔の方法が適用できる。ライブラリには70群、175群、900群のものが標準装備されている。900群ライブラリは52.5keV以上でレサジー幅を0.008程度に細分したエネルギー群構造を有する。

超微細群計算は52.5keV以下で共鳴構造をほぼ再現できる詳細群構造(約10万群)を有し、弾性散乱と吸収反応に特化した積分型減速方程式を解くことにより効率的に厳密な中性子スペクトルを求め、実効断面積を得る。温度はユーザーにより任意に設定できる。

超微細群計算で得られた実効断面積は詳細群計算に反映され、詳細群構造の計算により格子平均断面積が求められる。900群の詳細計算と超微細群計算を合わせて使用すれば全エネルギー範囲で連続エネルギーモンテカルロ法と同等の精度で実効断面積を得ることができる。

以上に加えて、SLAROM-UFは以下のような特徴を有する。

  • 中性子輸送方程式は衝突確率法により解くが、SRACの衝突確率計算ルーチンが内蔵されているため、多様な形状を扱うことができる。
  • 均質化手法として、通常の中性子束荷重法に加え、反応率比保存法も利用できる。
  • JENDL-3.3以降の核データのように天然元素のデータが用意されていない場合でも、天然元素レベルで数密度を指定することが可能である。

SLAROM-UFは格子計算コードSLAROMの後継であり、その機能をすべて兼ね備えるとともに高速炉解析システムJOINT-FRで利用するためのインターフェースも装備されている。

2. 参考文献

[1] 羽様平、他、「SLAROM-UF:高速炉用超微細群格子計算コード(マニュアル)」、JNC TN9520 2004-001、核燃料サイクル開発機構(2004).

[2] T. Hazama, et al.,"Development of a fine and ultra-fine group cell calculation code SLAROM-UF for fast reactor analyses," J. Nucl. Sci. Technol., Vol. 43, No. 8, pp. 908-918, 2006.

[3] T. Hazama, et al.,"SLAROM-UF: Ultra fine group cell calculation code for fast reator - version 20090113 -," JAEA-Review 2009-003 (2009).

3. コードの入手方法

本コードはJAEA所外利用コード(無償)として登録済みです。入手については、原子力機構外の方は (財)高度情報科学技術研究機構(RIST) にお申し込みください。コードは無償ですが、別途RISTの手数料が掛かります。原子力機構内の方は、JAEAプログラム等検索システム PRODASのサイト からプログラム等利用申込書をダウンロードしてシステム計算科学センターに申し込んでください。