SAGEP-FR: 高速炉用感度解析システム

1. 概要

本システムは、核反応断面積の変化が炉心核特性パラメータに与える影響(感度係数)の計算、及び感度係数を使った核設計予測精度の向上・評価のための計算を行うコードシステムです。

2. システムの構成と特徴

SAGEP-FRシステムは高速炉用の感度係数計算、炉定数調整理論に基づく設計精度評価を行うためのコードシステムであり、以下のコードから構成されています。

SAGEP2006:
一般化摂動論に基づき、燃焼を伴わない高速炉の核特性パラメータ(臨界性、反応率比・分布、反応度、増殖比)を計算します。オリジナルのSAGEPから3次元への対応等の拡張が行われています[1]。
SAGEP/SAGEP-BURN:
燃焼の効果を考慮した一般化摂動論に基づき、高速炉の核特性パラメータ(臨界性、反応率比・分布、反応度、原子数密度、増殖比、燃焼反応度損失)に対する感度係数を計算します。なお、SAGEP-BURNが実際の燃焼感度係数を計算するシステム[2]、PSAGEPがSAGEP-BURNの利用を支援するシステムであり[3]、両者を組み合わせ使う必要があります。
ABLE:
ベイズの理論に基づく炉定数調整計算を行うことができます[1]。
ACCEPT:
炉定数調整理論、バイアス因子法、結合法に基づく核特性の予測設計精度を計算することができます[1]。

感度係数の計算には一般化摂動論を使っているため、断面積の変化に伴う中性子束の変化を再計算する必要がなく、エネルギー群、反応種別毎の感度係数を短時間で計算することができます。また、感度係数の物理的意味に基づく項(直接項、中性子束項、随伴中性子束項、数密度項、出力規格化項)ごとの感度係数を得ることができます。

3. 参考文献

[1] 石川 眞、他、「大型炉用修正炉定数に関する研究(実証炉用修正炉定数の整備)(平成3年度)」、PNC TY9471 92-001(1) Vol.2(1992年3月)

[2] 花木 洋、他、「燃焼核特性に対する感度解析コードの整備(II)付録「SAGEP-BURNコードシステムの使用マニュアル」、PNC PJ9124 94-007 Vol.2(1994年3月)

[3] 巽 雅洋、他、「燃焼感度解析コードのシステム化整備(II)」、JNC TJ9410 2004-002(2005年2月)

[4] 「高速炉核特性解析コードシステムマニュアル」(JOINT-FR電子化マニュアル)

4. コードの入手方法

本コードはJAEA所外利用コード(無償)として登録済みです。入手については、原子力機構外の方は (財)高度情報科学技術研究機構(RIST) にお申し込みください。コードは無償ですが、別途RISTの手数料が掛かります。原子力機構内の方は、JAEAプログラム等検索システム PRODASのサイト からプログラム等利用申込書をダウンロードしてシステム計算科学センターに申し込んでください。