2021/05/07作成 1. MAXS/AD-2017のディレクトリ構造について MAXS/AD-2017のディレクトリ構造は以下の通りである。 MAXSAD-2017 |- README_jp.txt : 本ファイル |- maxs : JENDL/AD-2017のMAXSファイル一式 |- origen-s.lib-prod.f : ORIGEN-Sの放射化断面積ライブラリの一部をJENDL/AD-2017のMAXSファイルのデータで置き換える簡易プログラム |- array.inc : origen-s.lib-prod.fのインクルードファイル |- flux : MAXS/AD-2017の199群データを3群化する時に使う199群の中性子スペクトルの一例 |- maxsad-2017.sh : MAXS/AD-2017の199群データを3群化してORIGEN-Sコードに付属の3群の放射化断面積ファイルを更新するLINUXの処理シェルスクリプトの一例 2. MAXS/AD-2017の使い方 MAXS/AD-2017には199群の断面積ファイル(*.maxs-xs)と異性体比ファイル(*.maxs-isom)の2種類のファイルがある。これらのファイルはそのままではORIGEN-Sコードで使うことはできず、以下の手続きを行う必要がある。 (1) MAXS/AD-2017の199群データから放射化計算を行う位置での中性子スペクトルで3群化したデータを作成する。 (2) MAXS/AD-2017に入っている核種に対し、ORIGEN-Sコードに付属の3群の放射化断面積ファイル(origen.rev03.pwrlib.data)のデータを(1)で作成したデータで置き換える。 MAXS/AD-2017に付属の簡易プログラムorigen-s.lib-prod.fは上記手続きを行うためのものである。 MAXS/AD-2017に付属のLINUXの処理シェルスクリプトmaxsad-2017.shでは、事前にMAXSAD-2017のディレクトリでorigen-s.lib-prod.fをコンパイルし、また、ORIGEN-Sコードに付属の3群の放射化断面積ファイルorigen.rev03.pwrlib.dataをMAXSAD-2017のディレクトリにコピーし(必要に応じて、MAXSAD-2017のディレクトリにあるfluxファイルも修正する)、maxsad-2017.shを実行すると、origen.rev03.pwrlib.dataからORIGEN-Sコードで使うmaxsad-2017.dataが作られる。 3. MAXS/AD-2017の入手先 https://rpg.jaea.go.jp/main/ja/MAXSAD-2017/ 4. MAXS/AD-2017の参考文献 Chikara Konno, "Development of multi-group neutron activation cross-section library from JENDL/AD-2017," JAEA-Conf 2020-001, pp. 193-197 (2020). (JAEA-Conf 2020-001はhttps://jopss.jaea.go.jp/pdfdata/JAEA-Conf-2020-001.pdf でダウンロード可) K.Shibata, N.Iwamoto, S.Kunieda, F.Minato, O.Iwamoto, “Activation Cross-section File for Decommissioning of LWRs,” JAEA-Conf 2016-004, pp.47-52 (2016). K. Okumura, K. Kojima, K. Tanaka, "Development of multi-group neutron activation cross-section library for decommissioning of nuclear facilities," JAEA-Conf 2015-003, pp.43-47 (2015). D.E. Cullen,"PREPRO 2019," IAEA-NDS-0229 (2019). 5. 問い合わせ先 konno.chikara@jaea.go.jp 029-282-5483