受賞

日本原子力学会炉物理部会貢献賞を受賞

(2017-04-17)

炉物理標準コード研究グループ多田健一研究員と核データ研究グループの国枝賢研究副主幹が、「核データ処理システムFRENDYの自国開発」により日本原子力学会炉物理部会貢献賞を受賞しました。

原子力機構では、原子力開発の根幹を支える技術である中性子と原子核の反応確率(断面積と言います)をデータベース化した評価済み核データライブラリ「JENDL」や粒子輸送シミュレーションプログラムを整備しており、これらは多くの研究機関等で広く利用されています。

粒子輸送シミュレーションプログラムは断面積データを用いて様々な計算を行いますが、評価済み核データライブラリを直接読み込むわけではなく、シミュレーションコード毎に決められたフォーマットに変換された断面積ライブラリを利用します。

我が国では、核データライブラリから断面積ライブラリに変換する処理に、従来、米国やIAEAで開発されたシステムを利用してきました。しかし、それらは開発時期が古いことや最新のJENDLの処理には対応していない問題がありました。核データ処理システムが古い問題は諸外国においても指摘されており、新しい核データ処理システムの開発は、我が国のみならず世界の原子炉物理の研究開発分野における最重要課題の一つとして強く認識されていました。

多田研究員と国枝研究副主幹はこれらの問題を解決すべく、核データ処理システムのデ・ファクトスタンダードと言える従来システムの処理機能の多くを包含した上で、その処理の問題点を発見・解決し、さらに高精度な処理を可能とするために、純国産核データ処理システムFRENDY(From Evaluated Nuclear Data librarY)の開発を推進しました。この取り組みが高く評価され、本貢献賞の受賞となりました。

FRENDYの第1版は連続エネルギーモンテカルロコード用ライブラリの作成機能を実装したシステムとして、原子力機構より今年度中に公開予定となっています。

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国枝賢、多田健一